| ●8月10日
 ◆小説…その15
 思えば…。最初に読む本を日本の純文学にすれば、多少は違ったのかもしれない。
 けど、一応『芥川』とか『夏目漱石』『志賀直哉(漢字はあってますか〜??)』等は読んでいたし、あとはといえば『太宰』とか『三島由紀夫』か…?
 三島由紀夫といえば最近の若い人には純粋に作家という職業の人。という認識があるのだろうが、私たちの世代ではちょっと違う。昭和の平和な時代に軍服を着て、どこだったか忘れたけど、ビルに立てこもって挙句の果てに割腹自殺を遂げた人。なのだ…。
 だから作家であるという認識よりも先にそちらのイメージが強すぎて、ちょっと読むのを躊躇してしまう。
 個人的には、興味はあった…。
 けれど最期がビル占拠の上に割腹自殺を遂げた人である。
 変な思想的なモノがあっても困るな。とか思っていた。
 多分、あの事件を起こすまでは普通に『作家・三島由紀夫』だったとは思うのだけれども…。
 それほど、リアルタイムでニュースで見た印象が強い。
 そして『太宰治』こちらはタイトルだけで読む気がしなかった。
 走れメロスなどは読んでいたし、残る代表作といえば『人間失格』
 タイトルだけでもマイナスイメージが強い。
 事実、この小説を読んでから『後追い自殺』的行為に走る人も何人もいて、ニュースにもなったくらいだし…。
 ある日、母親と姉との会話で、母親が姉に「あんたもこの子(私ですね)くらい小説を読みなさいよ」と言った。姉はそれが悔しかったらしく、私に「じゃあ、アナタは『生まれいづる悩み(タイトル合っていますか?なにせ見た事もないもので、漢字がこれであっているのかも怪しい(苦笑))』とか読んだ事はあるの?」と聞いてきた。
 この作品もタイトルだけで読む気がしない。
 どうせ作者自身の悩みとか苦しみとかを登場人物に置き換えて語らせるのだろう?とタカをくくっていた。←なにしろ読んでいないのでさっぱり分からない・・・(゜_゜i)タラー・・・
 という事で、前にも書いたけど、他人の悩みなどを読まされるよりも『犯罪小説』でもいい。前向きに目的に向かってひた走る物語の方が、私には合っている。
 ただ、絶対に真似をしてはいけません。の世界だけどね(笑)
 だから、その後。あれは純文学でいいのかな?
 直木賞をとった山田詠美さんの恋愛小説は読んだ。
 哀しい事にタイトルを忘れている(T_T)
 これはいい意味でぶっ飛んだ。
 こんな恋愛小説があるのか?と思った。
 恋愛小説といえばドロドロの情欲であったり、現実から目をそむけたお姫様的作品だったり…。
 という印象を持っていた。
 ところがこの小説は、ごく普通の恋愛ストーリーの短編集だった。『ソウル・ミュージック ラバーズ』だったかな?小説のタイトル…??
 基本的には黒人を主役においてのラブストーリーなのだけれども、変に糸を引くような(納豆じゃないが…(^-^;)ドロドロとしたところは一切なくって、割と淡々と物語は進んでいく。
 だけど、そこにはちゃんと喜びも悲しみも一緒に存在していて、セックス描写すらも『淫ら』の欠片もなく、恋人同士の一つの愛情の形として書かれていく。
 読んだきっかけは、なんて事はない。ただのミーハーである。
 元々、この作家さんは風俗嬢だったらしいのだ。
 それが、小説を発表して、とにもかくにも『直木賞』をとっちゃったんだから、どんな作品を書いたのかが、どうにも気になってしまった。
 風俗嬢をバカにしちゃいけません。
 しっかりとした内容を持っている人も山ほどいます。
 お仕事自体も大変です。
 私は貧乏だったので、それほど行ってはいませんが酔っ払いを相手に吐瀉物の始末とか、イヤな顔一つしないでこなしていきます。
 この作家さんや私の出会った風俗嬢さん達よりも内容もない、薄っぺらな連中が『お客様』としてふんぞり返っている姿を想像すれば、それだけでも笑いがこみあげてきますね。…と、かなり話がずれてしまいましたが、それほどこの小説は出来が良くって素敵な恋愛小説でした。
 なんで、こんな話になったんだろう?ああ、そうか。
 純文学つながりか…(^-^;
 っていうか、イマイチよくわかっていないのだが、芥川賞は純文学だよね?直木賞も純文学でいいの?
 大衆文学っていうジャンルになるの?
 実際問題、このあたりが良くわかっていない私ではあります(自爆)
 まね。面白ければそれでいいんだけどね。
 なにしろ映画でもアニメでも、荒唐無稽で派手なアクションもの大好きだし…(笑)
 続きます〜<(_ _)> 
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