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●7月22日

◆小説…その12

そういえば昔、『サイボーグ009』が最初にテレビ漫画化された時に石森章太郎さんは「こんなのは原作料じゃない。原作汚し料だ!」といって酒を飲んでいたそうですが…。
ま、それでもちびっ子の私には面白かったのですが、やっぱり原作者としては不満だらけだったのでしょうね…。

さて、小説版幻魔大戦。
これが長い。
厚さは薄いんですが、べらぼうに長い。
更には最初の頃こそ、コミック版の幻魔大戦を踏襲して話は進むのだけれども、途中から大幅にずれてきちゃう。
なにしろ、東丈の学校に『幻魔研究会』略して『幻研』っていう、大学のサークルみたいなものが出来ちゃうし、丈は失踪するし、その間は『幻研』を任された女の子が主導で物語は続いていくし…。

あと、この頃の平井さんは結構宗教に偏っていて、『アダルト・ウルフガイシリーズ』でも神VS悪魔の図式が出来上がっていたけど、『幻魔大戦』ではより顕著になった。
しかも、そういった細々を説明する文章が長い。
はっきり言って、退屈する。
最初の頃のスピーディーなストーリー展開はどこへやら、影をひそめてしまった。
それでも最後まで読んだのは意地である(笑)
コミック版の最後は月が異常に接近してくるシーンで終わっている。
それがどうなったのか知りたかった。
けれども今となっては記憶にない(それじゃダメじゃん(苦笑))

幻魔大戦もウルフガイシリーズと同様に並行して大人版の東丈が主役の『真・幻魔大戦』が書き進められていくのだけれども、こちらも読んだが、最後がどうなったのかよく記憶していない・・・(゜_゜i)タラー・・・
まあ、そんなこんなで前述したとおり、ウルフガイシリーズの続編である『黄金の少女』が出た時には満腹状態で、読む気がしなくって、後々後悔する事になるのね。

この頃一気に知名度が上がった小説家が『赤川次郎』さん。
実際、私もかなりの数の小説を読んだ。
『セーラー服と機関銃』とか『探偵物語』とか…。
ああ、どちらも薬師丸ひろ子さん主演で映画化された作品だわ。

話はちょっとずれますが、薬師丸さんほど作品に恵まれなかった女優さんも珍しいのではなかろうか?
薬師丸さんが出た映画で良かったと思える作品はデビュー作の『野生の証明』と近作である『三丁目の夕日』くらいかな〜。
私は薬師丸さん大好きだったのである。
けれど、彼女がまだアイドル扱いされていた頃に主役で出た映画を見に行っては落胆して帰ってきた。
哀しいくらいにひどい出来の映画ばかりだった。
彼女の人気に『おんぶに抱っこ』的な映画しか作れないのか?って本気で思っていたくらいである。

例えば『狙われた学園』
故・峰岸徹さんが悪役である。
峰岸さんの裸の胸に大きな目玉をひとつ描いて、「私は金星人だ」って…。
原作無視も甚だしいでしょ?
原作の元のタイトルは『未来からの挑戦』ではなかった?
つまりは未来人が悪役(?)になるのだが、金星人だって…。

原作では未来人も単なる悪役とは言えないのね。
要は、荒廃してしまった未来を変えるために未来人が過去である現代にやってきて、学生たちを洗脳していく。
っていうか、指導して自分勝手な行為を律していこうとするドラマなのよ。
メッセージとしては、このまま人が自分の欲望のために他人を顧みない、自分勝手な行為をしていると未来は荒廃して、廃れていくよ。という警告と、だからといって道徳観を押しつけて、人を画一化しようとするのは危険だね。
そういったものを伝えたかったのではあるまいか(あくまで私の解釈)

事実、原作では洗脳された生徒たちが学校の風紀委員を強化して、多大な権力を風紀委員が持ってしまう。
校則に違反した者には厳罰が下される。
生徒達は猜疑心の塊となり、疑心暗鬼に陥る。
なにしろ、どこで風紀委員に見られているか分からない。
しかも他の生徒が自分の事をチクるかもしれない。
風紀委員が列をなして廊下を闊歩する様はかつてのナチスを彷彿とさせる。
それにどう主人公達が対抗していくのかは、まだ読んでいない人の為に書かない(笑)
面白いし、メッセージ性も強い小説である。

なのに、映画においてはそういった緊迫感のかけらも感じる事は出来ず…。
挙句の果てに「私は金星人だ!」である。
これは違う。何か違う。
メッセージ性のかけらもないし、エンターテイメントとしても面白みが全くない。
監督は何を目指したのだろうか?
疑いたくなる。
単に薬師丸さんがかわいかっただけであるが、あまりにも不出来な作品故に薬師丸さん自身もかすんで見えるのね。

続く…ます<(_ _)>

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