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●7月1日

◆小説…その4

この『ガンダム』が一部マニア受けしていたこの頃、私のクラスでは何故か?小説の回し読みが流行った。
しかも、工業高校で野郎ばかりにもかかわらず読まれていたのは、いわゆる少女向けの恋愛小説(ちょっとエロい)やつで、それが休憩時間ばかりか授業中にも右から左。前から後ろに回されて読まれていた。
それに対抗する勢力(笑)が少数派のSFマニア達だった。
この頃、ちょっと翻訳物に対する疑問符が持ち上がるような体験をするのだが、それはちょっとした事であり、それほど気に留めるような事でもなかった。

私自身はこの行事には参加していなかったが、ある日S君から一冊の小説を借りる事になる。
「これが、ガンダムの元になった小説だよ」
そう聞いたら、読まなくっちゃ。って思うのは人情でしょう(笑)
作者は『ロバート・A・ハインライン』作品名は『宇宙の戦士』
カバーと挿絵は当時有名だった日本のSF集団『スタジオ・ぬえ』の…名前を忘れた(-_-;)…宮武さん?宮迫さん?武宮さん?なんかそんな風な名前だったような気が…。
この作品は後に映画化されて、日本でもタイトルは違う名前で公開されたから、観た人も多いんじゃないかな?私自身は貧乏街道まっしぐらだったので、観に行けなかったしいまだにDVDでも購入できていない。しかも映画のタイトルも度忘れしちゃってる(苦笑)

厳密に言うと違うのだが、確かにこの小説の中で登場する『パワードスーツ』という概念がガンダムの『モビルスーツ』になってはいるのだろう。
イラストも格好良かったvv
ただ問題は…。本が分厚い…。
3センチくらいはあったんじゃないかな?厚みが…。
それで他人から借りたものだし、早く返さなきゃ。とか思って読んでも1週間は返すまでに時間がかかった。
私にはちょっとストーリー展開が緩慢で、引っ張り込まれるようなところがなかったのだよね。

だけど、一生懸命に読んで、ちょっと退屈だったな。とは思いながらもそんな事はおくびにも出さず、面白かったところをチョイスしてS君には感想を述べて返した。
ちょうどその日である。
SF好きなもう一人のクラスメイトから「これも面白いから読んでみたら?」と和物のSF小説を借りたのは…。
それが、平井和正さんの書いた『ウルフガイ・シリーズ』の第一巻 『狼の紋章(エンブレム)』だった。
分厚さは『宇宙の戦士』に引けは取らない。多少薄いかな?くらいの厚さがあったのに…。

これが面白かった。
すっごく面白くって、夢中になって読んだ。結果が次の日には読み終えてその本を返して「続きはないの?」と聞いた私の行為に表れている(笑)
たたみかけるようなストーリー展開に派手なアクション。バイオレンス。
当時の私には、大ヒットNo.1である。
この時の私は翻訳物と和物の相違点に気づいてはいなかったのね。
ハインラインの書き方がちょっと退屈で平井さんの方が上手かったのだろう。くらいに思っていた。
よく考えると、その後に同じハインラインのこれは多少、短めの小説だったけど『宇宙の孤児』というのは普通に読めたのにね。

とにかく、私はこの『ウルフガイシリーズ』にハマり、かの友人に聞いてみたところ、続巻は持っているけど、今他を回っている。というのを聞いて、即。書店に出向いた。
瞬く間に私の書棚にそれまで出版されていた全4冊のウルフガイシリーズが集まった。
それと同時に、平井さん自身が同時進行で書いていた『アダルト・ウルフガイシリーズ』も揃え始めた。
この2つのシリーズ。何が違うのか?といえば、大きく違うのはまず年齢である。
『ウルフガイ』の方が(確か)高校生の少年犬神明が主人公で、『アダルト・ウルフガイ』の方が立派な成人男子、フリーランスのルポ・ライターを生業としている犬神明である。
どちらも同じ『犬神明』なのだが全くの別物語である。
例えば、『ウルフガイ』の少年犬神明が成人して後の話が『アダルト・ウルフガイ』の犬神明ではないのだよ。ということだ。

ウルフガイのストーリーは…。
とある高校に一人の転校生がやってきた。それが犬神明である。
その学校は暴力団の組長の息子である羽黒が仕切っていて、暴力沙汰の絶えない、危険な学校なのだが、犬神明はそれをものともしない。
挑発されても孤高の美少年はそれを軽く受け流してしまう。
それは彼が『狼男』であり、札付きといわれる犬っころどもの遠ぼえ等、鼻にもかけなかったからだ。
痺れを切らした羽黒は担任の新任女性教諭の青鹿晶子を人質に犬神明を挑発する。
少なからず好意を持ち始めていたウルフは、その羽黒のやりようについには怒りを爆発させて深手を負いながらも羽黒ともども組を壊滅に追い込み、青鹿先生を救出する。

ここまでが『狼の紋章』のストーリーでこの後、少年犬神明はその事実を突き止めたCIAの標的にされるのだ。
元々CIAは極秘裏にメトセラプロジェクト(不死身性の研究)を行っており、狼男(人狼)を探し出しては実験体として使っていた。
その網に犬神明は引っかかってしまった。CIAは犬神明捕獲の為に非合法破壊班員である西条を日本に派遣し、派手なアクションが展開される。
その犬神明を助けるのが『犬』なしの『犬神明』職業はフリーランスのルポライターの神明(じんあきら)である。彼もまた狼男であった。
そしてそのCIAの人狼捕獲作戦を阻止しようとするもう一つの集団が中国の『虎人間』の集団『虎部隊』で、この三者が入り乱れての壮絶な戦いが描かれていくのである。

長くなったので『アダルトウルフガイ』は次回に続きます。

追記:7月3日
ハインラインの『宇宙の戦士』の映画版のタイトルは『スターシップ・トゥルーパーズ』でしたね。
どうしても気になったので、さっきアマゾンで検索してみました。どうやら原題のままのタイトルのようです。
『ガンダム』の原型といわれる『パワードスーツ』は、劇場版の1と2では登場しないらしく、3になって初めて登場するみたいですね。でも、やっぱり外人さんのデザインらしくって…。
個人的にはやっぱり日本人の(確か)宮武さんのデザインの方が好きだな。とか思った私です(笑)

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