●6月29日

◆小説…の続き

中学生になっても結構、小説が好きで図書館にもよく行った。
小学校の5年生か6年生頃にブルース・リーの映画が大ヒット。
それ以来、中国武術に興味を持った私は、中国の古い話に興味を持ち吉川栄治さん(漢字はあってますか?)の『水滸伝』全4巻を読んだ。

面白かった。
英雄、豪傑、群雄割拠。
庶民を苦しめる政府の高官どもに正義の鉄槌を!と書けばなんとなく子供向けの勧善懲悪物語みたいだけど…(^-^;
もう、とにかく夢中で読んだ。
で、調子に乗って『宮本武蔵』にも手を出した。

当時愛読していた漫画の『空手バカ一代』の大山さんがバイブルとして読んだ本である。 しかも作家は吉川さん。
面白くないわけがない!と意気込んで読んでみたものの…。
退屈だった…。途中でくじけてしまった…。
私が読むにはまだ早すぎたのかもしれない。
という経験を踏まえて、『三国志』も読まなかった。もう少し大人になってから…。
最初の3ページくらいを読んで、そう感じた。

この中学生当時、読めなくって悔やんだ本が2冊ある。
どちらも何巻も続く長編なのだが、一つは滝沢馬琴の『南総里見八犬伝』もう一つはだれが編纂したものか知らないけれども有名な『西遊記』
八犬伝は私が小学6年生頃にNHKで『新・八犬伝』として人形劇で放送されていた。
面白かったのよ。これが…。

今は亡き坂本九さんがナレーターっていうかナビゲーターで人形は辻村ジュサブローさん。
里見八犬伝をベースにしながら、同じ馬琴の『チンセツ(漢字を忘れてしまいました〜<(_ _)>)弓張り月』等のエピソードも取り入れて週5回だったかな?放送されていた。
悲しい事に当時のNHKは貧乏だったらしく、ビデオテープをつぶしながら前の週に録画していた八犬伝の上に翌週流す八犬伝を録画していたそうで…。
今となってはDVDでの販売はおろか、再放送さえ期待できないという…(T_T)

ま、ちょっと話はずれましたが、そんなこんなで原作を読みたいと常々思っていた私は中学校の図書館でこの八犬伝を見つけた時には小躍りするくらいうれしかった(いや、オーバーじゃなくって…)
だけどね…。パラパラってめくってみて、その期待はブッスリとしぼんじゃったのね。
とにかく発行が古かった。いつの時代?っていうくらい古かった。
仮名遣いも漢字もすべてが旧字体だったのね。
当時の私にそんな旧字体の書物が読めるはずもなく、泣く泣く諦めました。

で、もう一冊の『西遊記』も同じ出版社で同じように古い本で…。
やっぱり旧字体。こちらも諦めた…。
西遊記は昔からよくテレビ化されていたのよね。
テレビ漫画でも『悟空の大冒険』とかさ…。
だけど、どの作品もみんな旅の途中で終わっているのよ。
一度原作を読んでちゃんと天竺に行けたかどうか確かめたいじゃない?
だから読みたかったんだけどね〜(ー_ー)!!

そういえば、途中で挫けたといえば『風と共に去りぬ』もそうだったな。
あれ?作家を忘れた(^-^;…確か、なんとかミッチャムさんだったのではなかろうか??
ま、とにかく大作で分厚さも半端じゃなかった記憶があるが、それが三冊ある。
そこまで読まないと完結しない。
姉貴の本で『若草物語』を読んだ事はある。そのつもりで軽く読みだしたら…。退屈だった。
結局は一巻の途中で挫けて終わる。

ここまで書いて読み返してみると、本当に小説が好きだったのか?私?と言いたくなる(苦笑)
結構、挫けてますもんね(^^;;
でもこの頃、偉人伝でジョン・F・ケネディの物語を読んで、すっかり彼に傾倒してしまったりね。
SFもやっぱり読んでいたし、ホームズやルパンを読んだのもこの頃かな?
そういえば横溝正史さん(再びですが、漢字はあってますか〜?)の『金田一探偵シリーズ』にハマったのもこの頃かな?
とりあえず、漫画も含めて本は友達!っていうのが確立されつつありました。

また長くなったので、続きます。

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