●9月11日

◆マンガ好き(03)

 小学校も高学年から中学生ぐらいになると、「超人好き」も空想の世界から現実の世界に移行しはじめたりする…。いわゆる格闘家に憧れを持つようになっちゃいまして…(笑)。最初にハマったのは、「空手バカ一代」このマンガは珍しく前半をつのだじろう氏が後半を影丸譲也氏(漢字が怪しい(^^;))が描いてます。原作は梶原一騎氏。

 全巻揃えるというよりも私は影丸譲也氏が描き始めてからの方を揃え始めまして、それは何故?といえば…。登場人物の魅力というものでして(笑)、私は芦原秀幸四国支部長(現在は別の名を名乗ってるはずですが…)の人柄に妙に引かれて、この人のエピソードを中心に揃えております。

 なにしろ「破天荒」とか「波乱万丈」というのはこの人の為にある言葉なんじゃないのか?と言うぐらい、いろんなエピソードがあります。自らケンカ十段を名乗り、街のチンピラやくざ相手の通り魔を繰り返してみたり…。その反面、後輩への面倒見が良く愛嬌がある。そりゃあ憧れもしますよね。男の子なら…。

 だって、強い上に優しいのよ。理想じゃないの。ちなみに、この人の後輩で後に日本一を賭けて大会で競い合う日大の竜、山崎さんと城西の虎、添野さんはTVに出るほどになっちゃう。山崎さんはアニメ版「空手バカ一代」のEDテーマを歌っていたし、その後は全日本女子プロレスのコーチとして登場します。添野さんはビートたけしのTVジョッキーに護身術などのコーナーに師範として登場してたけし軍団を痛めつけておりました(笑)

 ちなみにこの頃、映画界にブルース・リーが登場する。格闘技ブームと言えば、言えたかもしれない。既に本人は死んだ後で謎の死を遂げたアジアのアクションスターという宣伝文句が踊っていたような気がする。でも、この人のおかげで空手と同時に中国拳法にも興味を持つようになった。

 ほぼ同時期、週間少年サンデーで「男組」が始まる。こちらは実話に基づいたモノではなく、フィクションである。けれど、全巻揃えて今も実家の書棚に納まっている。現在の我が家にもほぼ全巻。文庫サイズのコミックスで揃えている…。けど、セリフが微妙に変えられたりしてるのな(苦笑)。当時は良かった表現も現在では、なにかだめな部分があるらしい…。ちょっと哀しい…。

 この物語は、主人公・流全次郎が関東少年刑務所から私立の名門。青雲学園に手錠をつけたまま通い学園を手中に治めようとする一生徒、神竜剛次と戦うものなんだけど、単純な学園闘争物じゃなかった。流は少刑にいながらも男気があり友情と信義を重んじる熱血漢であり、彼の武器は身につけた中国拳法「太極拳」と少刑の仲間「五家宝連」。

 対する神竜はすさまじいまでの剣の達人で常に大刀を携え、人を殺す事さえいとわない。彼の武器は、この大刀と、彼が何をしようと表沙汰にすることなく、隠し通してしまえる彼の父親の「権力」である。神竜は瞬く間に青雲学園内に神竜組を作り、青雲学園をほぼ手中に収めていた。しかし、神竜の目的は青雲学園一校に限られてはいなかった。彼の目的は関東全域の全学園。

 その神竜の壮大なたくらみに気がついた流と彼の仲間たちとは、新たな同士を迎え、関東全域に広がる関東学園戦争に見を投じていく事になる。この物語は後にもっと大きくなり社会を形作る根底の部分に触れ、巨大な悪。神竜の向こうにいる「大人達」を巻き込んでの戦いに発展していく。熱い物語である。今の社会というか風潮には受け入れてもらえないかもしれない。

 けれど、「男子たるもの、かくもあらんや」などと古めかしい表現が似合ってしまうほどに、私も影響されてしまったマンガではあるのです。男とは、激しく、熱く、優しくあるべきものなのだ。と、思わせてくれるような熱い物語であります。

 高校生ぐらいになると、「1・2の三四郎」が週間少年マガジンで始まります。これも全巻揃えて実家の書棚…(笑)。これって、基本的にギャグマンガなんですけどね…。と、いうのも、ギャグマンガってほとんど買ってないのね。私ってば…。じゃあ、なんで、これは揃えちゃったんでしょうか?これってギャグマンガのクセに主人公・東(あずま)三四郎のバックグラウンドが非常にシビアで暗いんですよ。

 と、同時に、なんでもプロレスに変えてしまう三四郎が面白くって…(笑)。やっぱり格闘技の要素があったからなんでしょう。もっとも後に三四郎はちゃんとプロレスラーになり、この漫画はプロレス・ギャグマンガになってゆくのでございます(笑)。それと、三四郎とその仲間たちの普段はバカでスケベ丸だしで、本気を見せずに人の知らないところで努力しているところが格好良いんですね。

 ギャグ満載というより、物語的に面白くって、所々にそんな格好良さが潜んでいるマンガです。

 ラグビー部で活躍していた三四郎はプレー中に危険な行為をしたという事で、ラグビー部を退部します。その後彼は柔道部に入ろうとするのですが、たった一人残っていた柔道部員は女の子にモテる為にラグビー部に行ってしまいます。一人で柔道をやろうとしていた三四郎のもとにケンカ仲間の馬之助がレスリング。虎吉が空手部を開こうとやってきて一騒動。そこにもってきて転校生の女子の志乃ちゃんが居座って…。

 そこへ同じように転校してきた柔道のインターハイ選手、三豪が加わり、三四郎と同じように責任をとってラグビー部を辞めた顧問の教師がやってきて、ここに「総合格闘部」が成立してしまうんですね。しかし、この転校生。三豪君を仲間に入れるために行った柔道の試合でも、三四郎はズブの素人だからプロレスのブレンバスターで勝ってしまうんですね(笑)

 その後ラグビー部とのエキシビジョンマッチでもランニングネックブリーカードロップは出てくるは、ワンハンドバックブリーカーは出てくるは…(爆)。次は柔道の公式戦に出場するもやっぱりプロレス技が、飛び出す始末…。とにかく面白い。少し前にヤングマガジンで「1・2の三四郎2」が連載されていたので、知っている人も多いかと思いますけど、その元になったマンガが、これです。

またまた、長くなりすぎたので、また次回…。(いつになる事やら…(苦笑))


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