●6月24日

◆マンガ好き(01)

 小さい時から、今に至るまで、マンガ大好きです。一番古い記憶では、その当時はタイトルも知らなかったけど「幻魔大戦」(マンガ:石森章太郎。原作:平井和正)の連載当時のものですから、相当に古い話ですね。

 当時小学生の低学年だったと思います。そりゃあ、「楽しい幼稚園」のようなものや「小学○年生」のような雑誌は買ってもらっていたから、そちらでもマンガは大好きでしたけど、この「幻魔大戦」は当時、強烈な印象を私の中に残してくれた作品です。

 読んだのはたしか、近所の上級生の「お兄ちゃん」の家でだと記憶してます。簡単に「あらまし」を書くと、トランシルバニアのプリンセス・ルーナはその生まれ持ったサイキック・パワーによって全銀河で繰り広げられている幻魔との戦い。幻魔大戦の全容を知る事となる。そして、異性の戦士サイキックのフロイにより地球のエスパー戦団のリーダーとして認められる…。彼女は地球に散らばるエスパー達を結集して襲い来る幻魔の軍勢に立ち向かっていく…。そんなストーリーです。

 私が読んだのは、そんな戦いの中で、ルーナはサイキック・パワーを失って一時エスパー軍団から離れていきます。その時、ここぞとばかりにリーダーに成り上がったのが「トラ憑き」の病的サイキッカー。ドク・タイガーだったのです。彼は強力な超能力の持ち主であったけれど、その行いは非・人道的であり態度は傲慢でわがままな男でした。

 そんな彼のやり方に耐え切れずに主人公・東 丈(あずま じょう)は、ドク・タイガーに向かって意見をします。それに腹を立てたドク・タイガーは彼をその強力な超能力をもって、滅多打ちにするのです。そのありよう、常軌を逸した叱責。当時の私には、その異様な雰囲気が、ひどくまがまがしい脅威として映ったのでした。

 今はこのコミックスも復刻版が私の実家の書棚に納まっています(笑)

  そういえば、あの頃マンガをよく読んでいたのは、「かどや」という名前のお好み焼き屋さん…(遠い目)。なぜかはっきりと憶えているのが「無用之介」という名の時代物の劇画。

 当時からテレビっ子だった私が幻滅を覚えたマンガは「仮面の忍者 赤影」(横山光輝)。赤影・青影・白影という名の飛騨忍者達が卍党などという悪の忍者軍団と戦うという物語。このTV版についてはいずれまた書きたいと思いますけども(^^;)…。今はマンガ版とテレビ版の違いの話…(苦笑)

 原作のマンガ版は登場人物は青年ぐらいなんですけど(白影さんだけはおじいさん(?))、TV版は「ちびっ子」を意識してか青影だけは少年忍者という設定に変わっていたんですね。ところがマンガを読むと赤影と同じぐらいの年齢で、おまけに赤影に意見をしている。当時、ちびっ子だった私には、それが赤影と青影の喧嘩のように思えて「青影、生意気!」って(笑)

 一気に原作嫌いに(笑)。でも、今なら読んでみたい作品のひとつですね。文庫サイズで出版されていたっけか??
  あと、原作とTV版のあまりの違いに嫌いになったマンガは「高速エスパー」(松本零士)ちびっ子の私には、そのギャップについてはいけなかった(爆)。他には、「超人 バロム1(ワン)」(さいとうたかお?でしたっけ??「ゴルゴ13」を描いてる人です(^^;))これも、変身後の姿や、ストーリーがTV版と大きく違っていて、読まなかったですね(マンガ嫌いじゃないのか?本当は…(笑))

 他にも、小学○年生で連載されていた「ミラーマン」(作者不詳:ごめんなさい(^^;))が、後にTV化されて、変身後のデザインが大幅に変わっていて、違和感を覚えたり…(笑)。そういえば、「冒険王」か「ぼくら」(両方とも、昔あったマンガ雑誌)に連載されていた「サンダーマスク」(これも作者不詳)もデザインは大きく違っていましたね。紛らわしいのに「サンダー大王」(横山光輝)というのもありましたけど…(笑)。

 後、ちびっ子すぎてよくわからない世界が展開されたのが「明日のジョー」(マンガ:ちばてつや。原作:高森正男(だっけか?梶原一騎の別名です))力石徹の葬式がファンの手で行われたのは何故?それまで勧善懲悪の物語しか知らない幼い少年の私には、力石は敵役以外の何者でもなく。悪役が死んだに過ぎなかったんですね。男同士の友情などというものを理解するには程遠かった、あの頃の私…(苦笑)

 以上、幼少のみぎりの私の回顧録でした(^^)←本当は、まだ書けるっす(苦笑)。続きは、また今度(^0^)


●6月28日

◆マンガ好き(02)

 前回の雑記を書きながら、「そういえば、ウチで1番古いコミックスって、なんだろう?」って、ふと思い、思い返してみた。ただ単に古いといえば、やっぱり「巨人の星」(マンガ:川崎のぼる。原作:梶原一騎)の第1巻。ただ、これって従兄弟に貰ったもので、古本屋さんに持って行っても1銭の価値も無いような代物である。 何故ならば…。表紙のカバーは無いし、中身は楽描きだらけだから…(笑)

 1番最初に親に買ってもらったコミックスは「赤胴鈴之助」←漢字が少し怪しい(^^;)(武内つなよし)の第6巻だったかな?映画の実写版・赤胴鈴之助を見て、とっても気に入り、帰り道に母にねだって買ってもらった。当時で復刻版だった。小学生の低学年ぐらいには、なっていたのかもしれない。

 ただ、武内氏の絵柄を見て、ひどくがっかりした憶えがある…。丸い顔に鼻も目玉もまん丸だった(笑)。実写版の映画のお兄さんはキリッとした、かっこいいお兄さんだったのだ(笑)映画版のイメージが先行していた、幼い私には、なぜか許せなかった(爆)。それでも、いまだに実家の書棚の中にちゃんと納まっている。

 自分で、きちんと意識して集め始めたマンガは「バビル2世」(横山光輝)。小学4年生の頃かな?お小遣いを貯めてはチマチマと買っていた。この頃になると、原作先行でアニメ版は後発になるので、あくまでも私は原作派である。アニメでバビル2世専用の乗り物が出てくるが、そんなものは認めない!バビル2世の移動は、ロデムかロプロス、ポセイドンの手の上と決まっているのだよ。

 余談だけど、同じ横山氏のマンガに「マーズ」というのがある。残念ながら、このマンガは買っていないんだけど、後に(相当経ってから…)「六神合体ゴッドマーズ」としてアニメ化されたけど、こんなのは原作無視もはなはだしく、問題外であって、私には駄作であります。マーズで横山氏が伝えたかったメッセージのかけらも残ってない女子中・高生をターゲットにした美少年アニメに成り下がっていた(苦笑)

 さて、このマンガも探せばおそらく全巻今でも実家に揃っているはずである。1巻から5〜6巻ぐらいまでが見つからないんだけどね…。ただし、このマンガもカバーが無い。昔、我が家は貧乏であり(世の中が結構そうだったような気もするけど(^^;))本棚とか書棚とかいうものはあまり無かったのである。

 だから、仕方なく押入れにブックエンドを使って並べていたんですよ。そうしたら、ある日の事、気がついたらカバーの部分だけがひどく汚れていた。どう見ても、当時の私にはねずみさんの糞のように思えた。幸いな事に本そのものは汚れていなかったので、泣く泣くカラーの表紙を全部捨てたのよ…(涙)。当時の私には、新たに全巻揃える金銭的余裕は無かった。

 コミックスは、だからそれからかなり買い始めることになる。そして、私は本を捨てられない人である(苦笑)。「サイボーグ009」(石森章太郎)も数巻、いまだに持っているし、これは完全に綺麗だった、同じ従兄弟から貰った「8(エイト)マン」(マンガ:桑田次郎。原作:平井和正)の1・2巻も捨てられずに、持っている。そういえば、「8マン」の桑田次郎氏は某少年誌で「ウルトラセブン」のマンガ版も描いていたな…お好み焼きのかどやで読んだ記憶が…(笑)

 不思議な事に手塚治虫氏のマンガって、買ったことが無い。したがって、コミックスも1巻として持っていない。好きなマンガはいっぱいある。「ブラックジャック」もそうだし「ミクロイドS」とか「海のトリトン」古いとこで言えば。ジャングル大帝なんかもそうだし鉄腕アトムもある。魔人ガロンとか、マグマ大使。ビッグXなども心躍らせて読んだものである。超有名な火の鳥は興味が沸かなかった??何故だろう??

 それよりも、やっぱり、1冊のコミックスも持っていないほうが、不思議といえば、不思議。手塚氏のマンガはメッセージ性が強かったんじゃないかな?と、思う。だから、小さい私には、難しかったのかも知れない。それと、一般的な流行物には手を出さない主義でもあった。音楽でいえば、ビートルズも聴いた事が無い。LP(当時はまだレコードだったんですね(^^;))も買ったことなどないし…。

 ひそかなガンマニアの私が衝撃的な感動を味わったのは、「ワイルド7」(望月三起也)。これは先に挙げた従兄弟の影響である。従兄弟達はモロに影響を受けて、小さな身体でも大型のバイクの免許もとって乗りまわしていた。私は、バイクは原付で我慢したけど、その分ガンマニアの道を走ってしまった(^^)

 なにしろ、オートマティックのガンの上部がスライドして、エジェクティングポートから空薬莢が排出されるようなシーンを見たのは、このマンガが初めてだった。リボルバーの輪胴部分の回転も忠実に描き込んでいたのも、このマンガならではだったろう(当時)。とにかく、いろんな意味でガンの情報を仕入れる事ができたのは、このマンガのおかげである。

 このマンガは連載当時からのと復刻版とを合わせて、ほぼコミックスで揃える事ができた…。ただ、1ストーリー。「ガラスの城」の章だけは復刻版でも揃える事ができなかった。今は文庫サイズのコミックスで揃える事ができているけど…。この章は、連載当事、絶好調のアイドルグループだった、ゴールデンハーフのスペシャルグラビアで始まっている。当然の事のように、この部分はコミックスではカットされているのが、悲しい(笑)

 また、長くなったので、今回は、この辺で筆(?)を置きましょうか(笑)続きは、また今度に持ち越しです。


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